フランスの作家、ソフィ・カルの展覧会が、都内3カ所で開催されています。
銀座のギャラリー小柳、六本木のペロタン東京、 そして、原美術館です。
銀座のギャラリー小柳で開催されているのは、新作の『 なぜなら 』
何故、この写真を撮ったのか。
という文章がフェルトに刺繍されています。
そのフェルトをめくると写真が現れる作品。
展示の様子。
普通に写真が展示されているより詩的に見えます。
原美術館で見た写真を「彼女は、何でこの写真を撮ったのだろう?」と思いながら見ていたのですが、その中に水子地蔵を撮った写真もあって、その写真を撮った理由も「なぜなら」の展示にありました。
11:00-19:00
- 3/5 close on Sun, Mon, National holiday
続いて、六本木にあるペロタン東京で開催の『私の母、私の猫、私の父、この順に』
こちらは、ソフィの父親と母親、猫の死についての作品。
写真と文章で亡くなる3ヶ月間の出来事が記録されています。
お父さまの手。
この黒い箱をずっと見ていると一瞬、手の写真が現れます。
写真を撮られるのが好きではなかったそう。
この一瞬だけ現れるところにお父さまへの愛を感じました。
2014年に死んだ猫のスーリー。
スーリーのポートレイトとどんな猫だったかの説明文をミュージシャン達に送り、スーリーに捧げる曲を頼んだという作品。
ここで聴けます。
フランス語って可愛い。
この作品、好きでした。
死についてですが「猫に曲を作るって素敵だな….」と温かい気持ちになりました。
1999年に同美術館で開催された展示で、20年の時を経ての再展示です。
長い間、片思いをしていた年上の男性。
彼と同棲をしてすぐ、奨学金をもらって、一番行きたくない国、日本への旅行を決めたそうです。
その時の旅行の様子が写真と文章、彼からの手紙で記録された作品。
作品集から。
彼女が撮る写真が面白かった。
日本人でもなかなか行かないような場所に行かれているので。
今のインスタみたいでした。
そして、2Fでは、この旅行の終わりにその彼と待ち合わせをしていたニューデリーのホテルでの出来事が刺繍で表現されています。
ホテルの部屋も再現されていました。
日本での旅行も彼との再会を楽しみに毎日、日を数えて過ごしていたソフィー。
待ち合わせをしたホテルに彼が現れず、その失恋の痛みを癒すべく、他の人の一番辛かった話を聞きながら、自分の失恋した日の出来事を並べた作品。
失恋したばかりの頃は、グレーの生地に白っぽいグレーの刺繍糸の文字で刺繍されています。
日を追うごとに生地の色と刺繍糸の色が同じになって、だんだん文字も見えづらくなり、文章も短くなっていきます。
同じような文章がずっと書いてあるのですが、順番に読んでいくと失恋の傷の痛みがなくなっていく様子が分かって、最後はクスッと笑ってしまいました。
近くの人は順番を気にせず見ていましたが、日にちを追って順番に見たほうが作品の面白味が増すと思います。
フランス語が分からないので残念ですが、これは多種多様な表現ができる日本語だからより表現ができたのでは?と思う作品でした。
1Fの作品と2Fの作品が連動しているので、2Fを見終わって、また1Fの作品を見ました。
11:00-17:00, 11:00-20:00 Wed
- 3/28 close on Monday
私は、ソフィ・カルが好きで、以前にもこちらのブログで彼女について書いたのことがあるので、是非ご覧ください → Sophi Calle
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