新しい靴は、エジプトの神話からインスピレーションを受けて制作した。
GINZA SIXに追加する作品のため、前回のテーマに関連している。
(以下のURLが過去の作品についてのBlogです)
蛇は、昔から世界の国々で神聖な生き物として信仰されており、古代エジプトでも同様に、主張や王権、権力の象徴として扱われてきた。
スカラベ(糞虫)もまた、再生や復活の象徴である聖なる甲虫として崇拝されてきてた。
その二つの象徴を一つにして製作したのが、今回の新作である。
今回、スカラベでは無く、玉虫を使用した理由は、六世紀中頃に仏教が伝来し、現在国宝になっている「玉虫厨子」が、もっとも古い宗教用具の始まりと言われており、それに使用されている事から、エジプトのスカラベと同様に、日本にとっても玉虫が聖なる甲虫だと考えたからである。
また、玉虫の翅鞘は、外表皮に層状構造があるため変色に強く、普遍性があるためだ。
新作は、"Sphinx of the forest"と"Meretseger of the forest"の二足で、"Sphinx of the forest"はヒールのフォルムからスフィンクスを引用し、"Meretseger of the forest"はメルセゲルという蛇の形をした女神から引用した。
"Sphinx of the forest"
"Meretseger of the forest"
神話のように、この靴も長く愛される作品になれば嬉しい。
玉虫の加工は島本めぐみさん、写真は江下太士さんにお願いしました。
ありがとうございます。
ぜひ、GINZA SIXでご覧になっていただけると幸いです。
クシノ
0コメント