↑ トーク前の打ち合わせの様子。左から、リック・リッジウェイさん、
パタゴニアとイベントを共催された繊研新聞の杉江さん、
そして、パタゴニア日本支社長の辻井さんと一緒に。
今回のリックさんのお話の中で サステナブル・ファッションに
価値を置く読者の皆さんと ぜひショアしたかったことを3つほど、紹介。
1 )
パタゴニアが11年から取り組んでいる、
修理・リサイクルプログラム「Worn Wear (ウォーン・ウェア)」。
(私が住む鎌倉に修理・リサイクルセンターがあります。)
利用されたことありますか?
そのキャンペーンをスタートさせる際に出した「ニューヨークタイムズ」の全面広告、
『Don’t buy this jacket (このジャケットを買わないで)』が秀逸です。
↑大反響だったこの広告には、
『このジャケットを作るのには160ガロンの水を使い、
20ポンドの温室効果ガスを排出し、
重量の3分の2に相当するものが廃棄物となった』と書いてあります。
↑「Worn Wear (ウォーン・ウェア)」キャンペーンを米国中で展開する際に 使用している、
ミシンを積んだ、とってもおしゃれなリペアトラック。 お修理が楽しくなりますよね。
日本全国にこの車、走らせてほしいです。^^
2)
トーク前の打ち合わせ中、リックさんと以前読んだことのある、コペンハーゲンファッションサミットのガイドブックのリックさんの記事のことをお話をしていました。
リックさんの奥様ジェニファーさんは、リックさんと結婚される前は、
創成期のカルバンクラインのメンバーだったそうです。
(ジェニファーさんはパタゴニアの初代写真編集者をされていました。)
奥様ジェニファーさんの40年以上前のカルバンクラインのお洋服を今、 お嬢様が愛用されているそうです。
丁寧に最高のものを作るという職人技から生まれた服、
また買った人が長く大切に愛用した服は、自分にとって芸術品のようなものです。
ものは消費する”のではく“所有する” ものだというパタゴニアの理念にとても共感します。
“ごみ”を“資源”と呼ぶだけ、捉え方がまったく違ってくるの同様、
日々の暮らしががらっと変わってきますよね。
3 )
ものが売れないと危機感を抱くアパレル業界ですが、
リックさんが語ってくれた、パタゴニアというブランドのサステナブルな経営のあり方は、
この閉塞感を打破するヒントが散りばめられていました。
パタゴニアの着実に有機的な成長を遂げてきた成功の秘密は
90年代初めに創ったパタゴニアのミッションステートメントにあるのだと、 感じます。
1 最高の品質を作ること。
2 最高の製品を作るが、環境や人に不必要な悪影響を最小限に抑えること。
3 ビジネスを手段に環境危機に警鐘を鳴らし、インスピレーションを与え、環境問題の解決に向け実行すること。
まず、最高の品質を作ること、ありき。その大前提の上で、2、3をバランスよく展開していくこと。 ショーケイも同じような目的意識で、展開してきましたが、言うは易く行うは難し。
だからこそ、ブレずに長年このミッションを実現化してきたパタゴニアに改めて尊敬の念を抱かずにはいられません。
ーーー
又、リックさんの講演の中で特に熱弁されていたのが、
日本でも16年から展開を開始したパタゴニアの食品事業「パタゴニア プロビジョンズ」のお話。
健全な土壌は、温室効果ガスの吸収源になるので 地球温暖化防止に貢献すると言われている
「環境保全型農業」の可能性を熱心に語っておられました。
私も昔から、”全ての基本は土からはじまる”と感じる、農作業好きの”アグリ女子”でしたので、
このお話にも興味津々。
日本独自の商品開発も検討しているとのこと。楽しみです。
パタゴニアが重要視し、今後積極的に推進していく、
環境に配慮した食品事業にも大いに期待したいところです。
余談ですが、 先月、香港でサステナブル・ファッションのサミットが開催され、
リックさんも基調講演されていました。 (SHOKAYの創設者キャロルも登壇していました。)
世界に先駆けて、帝人、東レ、旭化成など、早くから環境問題に取り組んできた日本の企業は多い のですから、 このようなサミット、本当はアジアで最初に日本で開催してほしかった。。。
Tamiko HAYASHI
0コメント