アメリカの巨匠フォトグラファーのひとり、ロバート・フランクのドキュメンタリー映画 "Don't Blink ロバート・フランクの写した時代" を観てきました。
もし彼の名前を知らなくても(彼自身、NYの街中で通りがかりの人に「有名なフォトグラファーを5人挙げて」とインタビューしたとき「何々フランクは?」とヒントをあげても、誰も目の前の本人に気がつかなかったシーンが出てきます!)きっと誰でも作品を見たことがある、偉大なフォトグラファーのロバート・フランク。
フィルムメーカーでもある彼は、さまざまな手法を生み出したイノベイターでもあり、今でも彼の手法を使っている人たちは多く、その後の写真界に大きな影響を与えました。
世界的に有名な写真集"The Americans"を1958年に出版した時、批評家にこき下ろされ、作品が理解されるのに10年の歳月を要します。
なぜならそれは人々が見たくないもの、貧しい底辺の人々の生活や景色など、ダークサイドの真実のアメリカを写していたからです。
写真集 ROBERT FRANK "MOVING OUT"
ロバートはジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズなどの、ビートジェネレーションの一員として一緒に活動し、その感覚は90歳を超えた今でも衰えることなく、ますます磨きがかかっているようにみえます。
他に登場する彼の友人は、新聞配達員やクレイジーなユーズドショップを経営している兄弟など、今の時代ほとんどいなくなってしまったような本物のクリエイティブな人たちで、彼の孤独を垣間見せるような、時に悲しそうに彼らを懐かしむ姿が印象的でした、、
Welsh Miners, 1953
Indianapolis, 1956
自身の作品は高額で取引されていても金や名声に執着せず、妻でアーティストのジューンとノバスコシアで昔と変わらない生活を続けているロバート・フランク。
フォトグラファー・フィルムメーカーの前に生涯、アウトサイダーであり、これが本物のロックなんだ!と思わせられました、、!
London, 1952-1953
Medals, New York, 1951
ロバートは娘と息子を早くに失い、信頼していた人に裏切られ、さまざまな悲しい出来事を経験します。
それでも、今も人を撮ることが好きで人生を愛している、勇気を持って恐れずに未来に立ち向かうんだ、という彼の言葉に心を動かされます!
Fear ー No Fear, 1988
Sick of Goodby's, 1978
映画監督は、ロバート・フランクの映像作品の編集者として20年以上一緒に働いているローラ・イスラエル。
この映画は単なる偉大なアーティストのドキュメンタリーではなく、ロバート・フランク自身の人生を見せることに成功した、稀有な作品に仕上がっています。
全国順次公開中!
"Don't Blink Robert Frank" 予告
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