少し前のお話になりますが10月に、あるブランドのお披露目パーティーがパナマシティのシェラトンホテルにて開催されました。
ブランドの名前は、"IntegrArte"(インテグラルテ)。
スペイン語の
integrar(一体化する、結集する)
と、
arte(芸術)
をくっつけたもの。「芸術の結集」という意味です。
このブランド、一体どういうブランドなのか簡単に説明させていただくと、パナマ政府、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)、欧州連合(EU)の協力のもと、何らかの犯罪を犯してしまいパナマ国内の刑務所に入っている方々が刑務所内で制作した服や手工芸品をブランド化させようということで、この"IntegrArte"が誕生しました。
犯罪を犯してしまい刑務所に入っているのだから自由を失うことは仕方がないけれど、一人ひとりの人権を尊重し、立ち直る機会を与えようというもの。ただ単に刑務所に収容されて日々を過ごすのではなく、一人ひとりが自分の得意分野を生かし、役割を持ち、そして出所後の社会復帰につなぐことを目的としています。
そこで、「自由を失った人々」のための「自由のある作業場」をパナマの刑務所内に作りました。
今回のイベントでは、ファッションショーと手工芸品の展示会が行われました。
パナマ人デザイナーFatima Vargasのデザインした服を受刑者たちが制作し、実際に制作した本人たちがモデルを務めるショーでした。
テーマは、"Paraiso Etnico"(民族の楽園)
パナマの先住民、グナ族、ノベブグレ族の伝統的な刺繍やエンベラ族の女性が衣装に使う布を取り入れたり、パナマの伝統的な女性の衣装である"Pollera"(ポジェーラ)、そして男性の衣装"Guayabera"(グアヤベラ)を現代風にアレンジ。
イベントはたくさんの警察官による厳重な警備体制のもとに行われました。受刑者たちはきっと久しぶりに外の空気を吸ったのだと思います。ランウェイを歩く彼らの顔は、本当に嬉しそうで、とても誇らしげで、でもちょっぴり照れていて、観客に感動を与えてくださいました。
絵を描くのを得意とする人は、木の板に絵を描き椅子を作ったりタンスを作ったり。
木とガラスを組み合わせたこのテーブルも素敵です。
こちらはチェステーブル。
IntegrArteのすべての作品は、ただ「ものをつくる」だけではなく、しっかりとした品質を保証しており、一つひとつの手工芸品には作り手それぞれの想いであったり愛情がたっぷりと込められているのです。
IntegrArte
Instagram: @integrartepa
Facebook: https://www.facebook.com/integrartepa/
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