日伊国交樹立 150周年記念・特別公演 Corpo di Ballo del Teatro alla Scala ミラノ・スカラ座バレエ団 「Don Quixote ドン・キホーテ」を観てきました。
ミラノ・スカラ座バレエ団で公演された「ドン・キホーテ」の振付は ルドルフ・ヌレエフによるもの。
ヌレエフは"20世紀 最も偉大で有名なダンサー"のひとりであり、彼とマーゴ・フォンテインの「白鳥の湖」など、今では伝説になっているほどです。
祖国ソ連から亡命して生涯ダンスを追求しつづけた彼は、まさに「ダンスか死か」というほどの覚悟を持って踊っていたダンサーだったのではと思います。
ヌレエフが登場する前、その頃のバレエは下火になりつつありましたが、彼のおかげでまた注目され人気を集めることになります。
とてもハンサムでカリスマ性のあったヌレエフは、ミック・ジャガーなどのスターとも交流があり、ダンサーというよりポップスターのような存在になっていました。
(第二幕 ドン・キホーテの夢の中のシーンより)
ヌレエフ版と彼以前のバージョンとの違いは、それまでは古典的だったストーリーに新しい風を吹き込み、面白くエンターテイメント性のあるものに変えたことです。
例えば「ドン・キホーテ」の中で「バジルが自殺を装うシーン」など思わず笑ってしまうようなシーンがたくさんありますが、古典のプログラムを現代の私たちでも楽しめるのは、ヌレエフや彼の同志であるアーティスト達のおかげといっても過言ではないと思います。
(第三幕 バジルとキトリの結婚式のシーンより)
ミラノ・スカラ座バレエ団の衣装やステージは、イタリアらしく豪華できらびやか!
ヌレエフ版「ドン・キホーテ」の舞台美術を手がけたニコラス・ジョージアティスは、ヌレエフのインスピレーションについて、スペインの偉大な画家 フランシスコ・デ・ゴヤが描く「民衆の情景」だったと明かしています。
それを知ってから舞台を観るととても納得のできるイメージで、より18世紀頃のスペインの街角が再現されているかのように感じられました。
この日の公演では、キトリを可憐なマリア・コチェトコワ、バジルをイワン・ワシーリエフが演じ、どちらもボリショイで学んだ経験もある素晴らしいダンサーでした。
特にワシーリエフの跳躍は、一度見たら忘れられないくらいインパクトがあります!
そのカリスマ性と超人的なテクニックに、在りし日のヌレエフを想いました、、
54歳という若さで亡くなってしまったヌレエフですが、彼の残した偉大な遺産はこれからも引き継がれていくと思います。
NBS/日本舞台芸術振興会
ミラノ・スカラ座バレエ団 2016日本公演 プレビュー
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