All photos by Lexington Candy Shop
ニューヨークに多くあるダイナーですがその中でも歴史が古く、ニューヨーカーから愛されているダイナーがあります。Lexington Candy Shopです。
マンハッタンのアッパーイースト、83丁目とレキシントンアベニューの角にあるそのダイナーは、タイムスリップしたようなレトロな外観で、外から見てもとてもチャーミング。近くにはメトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、フリックコレクションなど、美術館がたくさんあります。
創業は1925年。20世紀初頭にニューヨークをはじめアメリカ各地で流行した、「soda fountains」や「luncheonettes」スタイルの社交場的な飲食業態がそのルーツです。今ではそのスタイルのレストランはほとんど見られなくなりましたが、Lexington Candy Shopはその古き良きダイニングスタイルの魂を1925年からずっと保ち続け3代にわたり営業を続けているのです。
こちらは、「luncheonettes」スタイルが残っていた1945年頃に撮影の写真。入って左側のバーカウンターは今でも同じ位置にあります。
自宅待機命令が発令後にも営業を休止することもなく、以前から提供していたGrubhubなどのオンラインサービスや電話でのオーダーを活用し、テイクアウト、デリバリー、コンタクトレスのピックアップを提供し続けました。お客さんの中には匿名で寄付をする方もあったそうで、その寄付を使って近所の病院へ食事を提供することができたそうです。
6月の末には屋外にテーブル席を設けてのサービスを開始し、9月末には25%の上限はありながらも、屋内でのサービスを再開をしました。
Johnさん曰く、最大の困難は、スタッフの管理だったと言います。Lexington Candy Shopでは誰一人解雇することなく営業を続けているようです!素晴らしい!そして屋外でのサービスが始まってからは天候に影響される状態でもあります。しかしながら、たくさんの常連のお客さんに支えられて、困難も乗り越えてきているのです。
私は、自宅待機中の外部との接触がまったくない時に、そんなLexington Candy Shop様子をインスタグラムの投稿を通じて日々見ることが、その時の日課となっていました。ほぼ毎日欠かさずアップされるその様子には、勇気と希望をもらいました。できることを精一杯やっていることが伝わってくる投稿だったからです。同時に、1925年から営業している歴史のある、ニューヨークのランドマークと言えるこのレストランがコロナに負けることなく営業しているその姿は頼もしく、「あ、大丈夫だ。よかった」と安心もしました。
1925年創業の老舗レストラン。世界恐慌、第二次世界大戦、そして9.11のテロとニューヨークの、そして世界の危機を幾度とも乗り越えてきたLexington Candy Shopだからこそ、この忍耐強さでコロナの状況下においても”New York Strong”を有言実行するニューヨーカーが誇りに思うかけがえのない、レストランなのです。
コロナに負けず、変わらず営業を続け、なんでもない日常の一部だった”いつものメニュー”を提供し続けていることは、特にご近所にお住まいの人々をどんなに勇気付けたことでしょう。この状況下において、”いつもの〜”が手に入ったり、口にできたりすることがどれだけかけがえのないことか今まで考えたことはありませんでした。Lexington Candy Shopはそんなことを私に再確認させてくれたのです。
これからも”New York Strong”の気持ちとともに頑張ってコロナを乗り切っていって欲しいです。そして1日も早く世界中から人々が訪れるニューヨークに戻り、みんながLexington Candy Shopを楽しめる日が来ることを願ってます!
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